アイルクリニック大庭英信総院長による「脂肪吸引における麻酔の安全性について」研究論文のご紹介。
アイルクリニックでは日々の診療を通じて皆さまの美容と健康増進のお手伝いをさせていただいておりますが、さらに安全で効果的な治療方法についての研究も日々重ねております。特に脂肪吸引などの広範囲の麻酔が必要な治療については、麻酔や全身管理を専門とする医師が担当すると共にさらに安全な麻酔法についても独自に研究を続けております。
その中で、アイルクリニック大庭英信総院長の麻酔についての研究論文、「脂肪吸引における麻酔の安全性について」が美容形成外科の分野では最も権威のある米国美容形成外科誌「Plastic and Reconstructive Surgery(通称 PRS)」に掲載されました。当院ではこれからも皆さまの美容と健康のためにさらなる研究を続けて参ります。
脂肪吸引を行う祭に、希釈したリドカイン溶液(局所麻酔剤)が用いられている(チューメセント法)。この方法が脂肪吸引時の標準術式になっている欧米では、局所麻酔剤であるリドカイン総量が体重1kgあたり35mg以内であれば、安全であるとの見解が得られている。
しかし、日本人では代謝酵素量が欧米人とは若干異なるために、アイルクリニックを受診した大量脂肪吸引を希望する患者に了解を得た後(モニター患者)経時的に採血し、血液中の局所麻酔剤であるリドカイン濃度を測定し、日本人に対するチューメセント法の安全性を確認した。8人のモニター患者を対象にし、5人から有効な結果が得られた。
5例は1kgあたり20mg〜35mg(平均28.6mg/kg)のリドカインを投与したが、8時間後(日帰り手術の帰宅時)には有効血中濃度は中毒域よりも有意な低値を示した。また過去のカルテを大量麻酔のみに限り300例以上調査し、中毒症状を示した患者がいない事も確認した。
結果として適切な管理下に本法(チューメセント法)を行った場合には1kgあたり35mg以内であれば日帰り手術が安全である事が示唆された。
アイルクリニック総院長 大庭 英信
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